「私は何の仕事をしてるでしょう?」今回の大人の寺尾紗穂さんは、会場のみんなに質問するところから始めました。一緒にお話ししているようでドキドキします。
寺尾さんは音楽のお仕事と文章のお仕事をされています。
さて、寺尾さんの二つのお仕事とはどんなお仕事なんだろう?これも、みんなで寺尾さんの質問に答え、考えながら見つけて行きます。
どうやら音楽と言っても、色んなお仕事があるようです。
まずは、歌うこと、作詞作曲というお仕事。それに、音楽のイベント催したり、ご自身でCDを作ったりもされるそうです。もちろん、レコード会社でCDを作ってもらったりもするそうですが、何も会社じゃないと作れないわけでもないし、欲しい人に届けられないわけじゃない。自分でやるという選択肢があるんだ!!加えて、声のお仕事もされるそう。CMのナレーションや、お話をするお仕事。音楽にまつわるお仕事だけでも、こんなに沢山あるんですね。
寺尾さんが初めて作詞作曲したのは、4歳のころ。お婆さんのお家に姉弟で泊まりに言った時の歌。何とその歌を聴かせてくださいました。そして、中学校に入って出会ったミュージカルを自分でもできるように、友人とサークルを作ってしまいます。やりたいことをするために、動くって簡単じゃないけど、それをとても自然に話してくれる寺尾さんのお話を聞いていると、自分もできそうな気がしてきます。
そして、文章のお仕事もされている寺尾さん。本を書いたり、書評や映画の感想などを書くお仕事もされているそうです。さて、この文章のお仕事のきっかけになったのは、子供の頃に『川島芳子』という人にテレビを見て、女性なのに男性の格好、中国の人なのに日本人の名前などに「どうして何だろう?」と思ったことなんだそうです。それ以来、大学、大学院と彼女について調べ続け、本を出版されました。自分が興味を持ったことを追い続けることで、本が出版される。なるほど。音楽のお仕事もそうですが、文章のお仕事も、寺尾さんは「これがやりたい!」と思ったら、やり続ける。そしてそれが色々な人に伝わって、今の寺尾さんになったりしているんだ。
寺尾さんは、続けてこんな話もしてくれました、好きなことを離さないで、続けて欲しいと。好きなことで有名になったりならなかったりするかもしれないけれど、それぞれに役割があるから、それをやるんだと。例えば、自分が好きなことをする上で、有名じゃないことが、失敗していたりやり続けない理由にはならないということ。それよりも、自分が好きなことをやることは自分の心が喜ぶこと。それがそばにあることで、心が元気になれる!だから続けて欲しいと。
寺尾さん、最後に『楕円の夢』という曲を歌ってくれました。
楕円って円と違って、様々な形がある。円は一つしかない。だから楕円がいい。それは、人には色々な人がいて、様々な生き方があって、たくさんの答えもあるということ。「〇〇らしく」とかじゃなく、自分で考えた、自分の楕円、自分らしい答え。きっとこれは社会の姿でもあるような気がします。みんながこんな風に生きれるようになるといいなぁ。まずは、好きなことを続けましょう!
他にもたくさんの大切なことを教えて頂きましたが、その詳細はまたの機会に。
第3回おとな図鑑実施日:2019/3/2 (写真:冨田了平)
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